HIV7年生男子の雑記~HIVをポジティブに~

HIV感染から7年目のアラサーゲイ「たま」の雑記。HIVに関する経験や日々の出来事を記していきます。tamatamatama1984@gmail.com までご遠慮なく!

大地を受け継ぐ ~震災への支援のあり方を考える~

 

こんにちは、たまです。

 

ここ何回か、ブログ更新が週1ペースになってしまっています…。

書きたいことはいろいろとあるのですが、文字に起こしてまとめる時間がなかなかとれず。

毎日更新している方々もいるなか情けないですが、なんとか週2ペースを維持できるように頑張ろうと思います ^ ^;

 

さて、そんななかここ1か月の間に、前に書いたポレポレ東中野に何度か映画を見に行ってきました。

今回・次回と、そのことを少し書かせてもらおうかなぁと思います。

(次回は、HIVとも関連する近年ホットな話題になる予定なのでゼヒともご一読を☆)

 

 

今回の作品はこちら。

 

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東日本大震災の際の福島第一原発事故に際して放射能汚染の被害を受けた農家のご家族のドキュメンタリーです。

放射能の影響を受け、一家で代々受け継いできた土地で作物を育てていくことに苦悩を覚えた男性が、

「お前に農業を勧めたのは、間違っていたかもしれない。」

という言葉を息子に遺して、事故直後に妻と息子を残して自死をしてしまった…

という凄惨な生の声を、都内の大学生グループが聞きに行くというストーリーです。

 

現在は息子さんが必死に被害に耐え歯を食いしばって、土地を、そして家業を受け継いでいます。

しかし、息子さんの

「これは「風評」なんかじゃない。実際に汚染された土地で、自分でも進んで食べたいと思わない作物を育て出荷することを生業としなければならないことが、どれほど苦しく悩ましいことか。」

という旨の言葉が本当に切実で、やりきれない気分になりました。

「風評」被害とは根拠のない評価による被害である一方、今回の事故は根も葉もある汚染であって「風評」被害などではないというのです。

 

 僕自身は、このような悲惨な事故が起きている現状でも、原発に賛成とも反対とも判断しかねています。

地方の原発で作られた電気が僕の住むような大都市に送られているおかげで、便利な生活を享受できている。

それが一因となり苦しみを受けている人々がいる…。何とも複雑な気持ちで、自分には何ができるのかと考えさせられます。

 

東日本大震災から5年超、少しずつ陽の当たらなくなってきた状況で苦悩を抱えている人々がまだまだたくさんいます。

 

今回の九州での地震に際しても、この前村上春樹さんが「するめを噛むみたいにじっくり」支援することが大事だと言っていて、僕もその通りだなぁと感じました。

あまりスポットライトを浴びない人々が、大きな注目を集めない場所で、色々な苦悩を抱え毎日の生活を送っている。

そんな事実を可能な限り知って、自分にできる範囲で少しずつでも継続的に支援することが大切なのだと思いました。

 

今回の映画のラストで監督が舞台挨拶をされ、パンフにサインをしてもらった後でこんなチラシをいただきました。

 

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この前、自宅近くのスーパーで精米機を見つけたので、玄米を買って精米して食べてみようと思いました ^ ^

 

当事者が、閉じた関係の中で自身の代々の土地や家業を、そして苦悩を受け継いでいくだけで良いのか。

まだまだ自分のように若い人間が事実を知り、そうした事実を周囲や後代にしっかりと受け継いでいくことの大切さを考えさせられた映画でした。

 

 

皆さんにとって、今日1日が素敵な1日になりますように。

そして、被災された皆さんが1日も早く復興のための1歩を進められますように。

  

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