HIV7年生男子の雑記~HIVをポジティブに~

HIV感染から7年目のアラサーゲイ「たま」の雑記。HIVに関する経験や日々の出来事を記していきます。tamatamatama1984@gmail.com までご遠慮なく!

認知症を考える ~HIV関連神経認知障害・HAND~(前編)

 

こんばんは、たまです。

 

5月になりました。
とっても暖かくなってきて、今日は(そしてたぶん明日も)東京はほぼ夏日


ただ、職場ではカゼ、そして季節はずれのインフルが流行…。

僕もここ数日でノドをやられていて、何となく怪しい雰囲気。。。

とにかく栄養あるモノ食べて体調不良を吹っ飛ばします!!

 

さて、前回予告したとおり、最近ポレポレ東中野で見た映画紹介の後編を。

(何だか最近ポレポレの回し者みたいになってきましたw)

 

 

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この映画は認知症に関する映画なのですが、認知症は、HIVと関連性のある疾患として近年クローズアップされています。

次回、今回の続きで、そのHIV関連神経認知障害(HAND)」についても少し書こうと思っています。

 

この映画は、実際に認知症を発症した母とその娘の日常を実録したものです。

(4年間の総家出回数:1338回、総徘徊時間:1730時間、総徘徊距離:1844km…すさまじい。。)


しかしこの映画のユニークなところは、認知症のお母さんを介護している娘さんが

とっても自然体(すぎるくらい)に認知症と付き合っている姿を描いているところです。

 

例えば、87歳になるお母さんが何度も何度も繰り返し

「もう私は死んだ方がいいんだろうねぇ。」

などと言えば、


「そうやね、ママはそろそろ死んでもええお年頃や。」


と切り返す。

ぶっちゃけすぎる漫才のような展開で、笑いの連続でしたw


でも、娘さんはお母さんに対して投げやりだったり愛情がないわけでは当然なく、

悩んだ挙句このようなスタイルをとるようになったとのこと。

 

何と言おうと、認知症の介護はとっても大変だと思います。

スムーズな意思疎通が難しく、食事や睡眠等の日常生活にも支障が出てきて、

徘徊や周囲への迷惑行為が始まれば昼夜問わずその管理もしなくてはならない。

 

ただ、長年一緒に生活してきた家族やパートナーが認知症を発症したら、

その事実から逃げることはできず、それを引き受けていかなければいけない。

どうしたら、介護される側にとってもそして介護する側にとっても

より人間らしい生活を送ることができるのかを考えていかなければならない。

 

この娘さんの場合は、

 認知症を必要以上に病気として構えすぎない

 認知症患者相手でも言いたいことを言い、自分のしたいこともする

 周囲に迷惑かけてもそれはお互いさま、自分で背負いすぎない

そんなスタンスで毎日を過ごしているようでした。

 

そして何より、認知症を受け止める「覚悟」を感じました。

弱気になっても、あわよくば逃げようと思っても、結局は自分が辛くなる。

それなら何とか「自分が」楽しみながら毎日を過ごしてやろうという心意気です。

 

ただ、そうした心意気で認知症と対峙していくことは、

介護相手への愛や、そして自分自身への愛があるからこそなせる業なのだろうな、と思いました。

 

 

自分が認知症になってしまったら相方の生活はどうなっちゃうんだろうな…

とか考えたりしていますが、今のうちから2人で話はしておきたいなぁと思います。

 

というのも(前フリが長くなりましたが)、

HIV感染者は軽度のものも含めて神経認知障害を発症しやすい

という研究結果が出ていて、学会でもホットな話題になっているようなのです。

 

そしてそれは、AIDSのように投薬治療をすれば発症を防げるというものではなく、

HIVに持続感染している(体内からHIVを完全に排除できない)ことから生じるもののようなのです。

 

次回に続く…。

 

 

皆さんにとって、今日1日が素敵な1日になりますように。

そして、被災された皆さんが1日も早く復興のための1歩を進められますように。

  

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