HIV感染不安のある方へ ~分かっちゃいるけど…~(長文/前編)
こんばんは、たまです。
日本全国、とっても冷え込んでいますねー。
SMAP解散騒動も昨日のスマスマ会見で一段落したようですが、
「山ちゃん、やめへんで!!」
のような思い切りは感じられず、まだまだくすぶっている様子が窺えます。
ここまでの国民的アイドルとなると、色々と難しいものですね…。
さて、今回・次回はタイトルのような内容でお送りする予定です。
そして、とーっても長いです。。。
が、避けて通ることはできない大事な事柄だと思いますので、
よろしければお付き合いくだされば幸いです。
偶然にもこのブログにたどり着いた方の中で恐らく一番多いのは、
「ナマでヤっちゃった…どうしよう><」
「喉が腫れて熱も出てる。初期症状? HIV感染したかも。。。」
というような不安を抱えている方々なのでは、と思います。
そして、そんな方々が巷で耳にタコができるほど聞く言葉、
「まずは検査に行きましょう!」
異論を挟む余地なく、これこそがそんな皆さんへの最終的な回答なのだろうと思います。
いかなる場合でも、検査を受けなければその時点での感染の有無は分からないのです。
だがしかし…
「分かっちゃいるけど、そこからのあと一歩が踏み出せなくて…。」
というのが、このブログにたどり着いた多くの方々の心の声なのでは。
今回は、僕自身の経験も交えながら、「あと一歩」を踏み出すための
一助になるのではと思われるエッセンスをいくつか考えてみようと思います。
(お説教臭く感じる部分等あるかと思いますが、ご容赦いただければ幸いです。)
【目次】
1.検査を受けることのデメリットを分析してみる
2.自発的な検査によって「HIV感染の事実を知ること」の意義を考えてみる
3.検査を受けることは他者を救うことでもある
1.検査を受けることのデメリットを分析してみる
①プライバシーの問題や検査のために要する時間的・金銭的・肉体的負担
②検査に臨むまで・結果が出るまでの過程における不安感
③結論としてHIV感染の事実を突きつけられる可能性があること
①の「プライバシーの問題や検査のために要する時間的・金銭的・肉体的負担」は、
確かにデメリットではありますが、感染不安をもつ方々にとって
相対的に大きなウェイトを占めるほどのデメリットではないと思います。
最近の検査は匿名で行えるものがほとんどで、プライバシーは最大限に尊重されています。
更に、有料無料を問わず即日検査も定着してきているし、
数千円程度の自宅での郵送検査を請け負う民間業者も増えてきたことを考えると(その精度にバラつきはあるとしても)、
時間的・金銭的負担も越えられない壁ではないでしょう。
なお、肉体的負担として「採血(注射)が怖い…」という人もいると思います(僕も注射が怖くて大っ嫌いです 汗)。
自宅での検査ではランセット(指先を軽く針で刺す器具。思ったほど痛くないです)で検査ができるものもありますし、
保健所等の検査でも血を抜いている状況は決して見ない(僕の対処法…)等して、何とか頑張ってください!
次の②の「検査に臨むまで・結果が出るまでの過程における不安感」が、
多くの方々にとって検査を遠ざけている最も大きなファクターなのではないでしょうか。
僕も感染が判明するまでに何度も検査を受けてきましたが、
検査の結果がどうなるのかという先の見えない宙ぶらりんの状況に置かれることによって生じる不安感には、
回数を重ねても、あまり慣れるものではありませんでした。
検査に臨むまでの時間・結果が出るまでの時間が本当に不安で不安でたまらず、大変でした。
今になって感じるのは、この不安感を少しでも減らすためにできることは、
「必要以上の情報を調べすぎない」こと
と、そのうえで
「早い段階で、すぐに結論が出る検査に臨んでしまう」こと
なのではないかということです。
自分のしてしまった行為の危険性を調べて把握しておくこともある程度必要かもしれませんが、
感染について調べすぎると情報の海の中で深みにはまりかねません。
僕自身もとても心配性なタチなので、検査を受ける前に
「この行為を1回した場合の感染確率は…」等と、
次から次に調べ上げていましたが、詳しくなればなるほど不安は増えていきました。
更に、サイトによって書いてあることが異なったりする(中にはいたずらに不安を煽る情報もある)ので
更に別の情報にあたって、と、どんどん泥沼にはまっていくのです。
その結果、今まで気にならなかった様々な事実からも感染の可能性を引き出してしまい、
大きな不安を抱えて(場合によってはいわゆる「エイズノイローゼ」にもなり得ます)、
検査を先延ばしにしたり自ら高いハードルを設置した上で検査へ挑むことになってしまいます。
情報収集を窮めていくのであれば、その時間を使って検査に挑んで早期に診断を出してもらう方が、
結果として不安は少なく済んだだろうと、今になって思います。
また、いわゆるHIV感染の「初期症状」についても、必要以上に調べたり気に掛けたりするのはお勧めしません。
例えば、短期的なのどの腫れや痛み・高熱・リンパ節腫大(いわゆる「インフルエンザ様症状」)等は、
HIV感染のシグナルとして見るのには優れていないと感じます。
なぜなら、そのような症状は、
「初期症状」以外の日常生活上の他の要因から発生する事の方が圧倒的に多いからです。
僕自身もそのような症状で感染不安に陥ったことも多々ありましたが、
それをきっかけとして受けた検査では結局全て陰性で、取り越し苦労をしてしまいました。
「初期症状」とおぼしき症状が出たことを、検査を受けるためのきっかけとするのはよいのですが、
それについて詳しくなることで安易にHIV感染と結びつけてしまうに至ることは、
精神衛生上のデメリットの方が大きいと考えるのです。
もっとも、一方で感染を疑うに足りる症状も存在します。
長期間(数週間や数か月レベル)で継続する原因不明の体調不良・体重減少・下痢・発疹等、
免疫低下が直接の原因となる帯状疱疹、
等は要注意と考えます。
僕の場合、振り返ってみると感染発覚の数か月前に軽い帯状疱疹が発生していたのですが、
当時はそれがHIVに関与しているとは思ってもいませんでした…。
現実はそんなものです。
結局のところ、②の「検査に臨むまで・結果が出るまでの過程における不安感」は、
知らぬ間に自らが増長させてしまうことが少なくないのだと思います。
HIVは確かに怖いウィルスですが、決して感染しやすいウィルスではありません。
最低限の客観的な情報をもとに、不安を増長させてしまう前に検査に臨んでもらえるとよいのではないでしょうか。
(参考までに、個人的に「血液の鉄人」さんの発信する情報は信ぴょう性が高いと感じています。
「ブログ村」にもブログが登録されています。ブログ以外にも「相談掲示板」も参考になりますが、
上記の理由から、あくまでも検査を受けるための参考としてご覧になる程度をお勧めします。)
さて、最後の③の「結論としてHIV感染の事実を突きつけられる可能性があること」については、
列挙しておいてナンですが、デメリットよりはメリットとして分類すべき事柄だと考えています。
この点は次の「2.自発的な検査によって「HIV感染の事実を知ること」の意義を考えてみる」
に関係する部分でもあるので、そこと絡めて考えてみることとし、
かなり長くなってしまったのでこのあたりで一旦切って、
次回後編にて続けたいと思います。
皆さんにとって、今日1日が素敵な1日になりますように。
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